troncにご来店いただいたことのあるお客さまならお分かりかもしれませんが
私たち夫婦ともども、読書が好きです。
お互い、好きなジャンルはそれぞれなのですが
けっこう色々読みます。
そんなわけで
誠に勝手ながら
個人的におすすめの本を紹介してみたいと思います。
ぼんやりと、参考にしてもらえたら嬉しいです。
おすすめ其の1
「愛なき世界」 三浦しをん
troncの本棚をご覧いただければ一目瞭然だと思いますが
三浦しをんさんの本が大好きです。
小説もエッセイも、大好きです。
たくさんの作品を書かれていて
どれも違った味わいで到底順位などつけられないのですが
特に好きな作品を挙げるとすれば、これです。
三浦さんの作品にはしばしば
興味や能力がひとつのところに偏っている人物が登場します。
三浦さんの代表作「舟を編む」の真締くんがまさにソレですね。
「愛なき世界」の主人公は、植物学にのめり込む女の子。
始終「シロイヌナズナ」のことしか考えていない子です。
植物オタクです。
そしてそんな女の子のことが大好きになってしまった料理人見習いの男の子との
いわば恋愛小説ではあるのですが
男の子のライバルはなにしろ「シロイヌナズナ」という、、。
誰しも、多少なりともオタク心は持ち合わせているものだと思います。
そして何より、三浦さん自身がかなりのオタク気質な方です。
(エッセイを読めば一目瞭然)
だからこそなのだと思いますが
この手の登場人物の心理描写などが本当に鋭くて面白いです。
植物学についての描写も非常に細かく
へーそうなのか!と勉強になることもたくさんあります。
なんというか
人間には「知りたい」という欲望があるからこそ
人生面白くなるものだなぁと、この本を読んで感じました。
おすすめ其の2
「ぼんくら 上・下」 宮部みゆき
いわずと知れたミステリー作家・宮部みゆきさんの作品です。
宮部さんは『現代もの』『時代もの』『SF・ファンタジーもの』と
大きく分けて3種類の作品を書かれていますが
「ぼんくら」は『時代もの』の代表作です。
時代小説って、馴染みのない方にはとっつきにくい印象があるかと思います。
現に私がそうでした。
(歴史の授業は大の苦手だったもので、、)
「ぼんくら」は江戸時代のお話ですが
時代背景など分からなくてもまったく問題ありません。
(分かっていたほうがいい部分もあるのかもしれませんが、、)
すごく頭の悪い説明になりますが
とにかくお話が面白いので、すぐに物語に入り込めると思います。
私は、このお話の主人公(井筒平四郎)が大好きです。
自称ぼんくら役人で、実際とてもめんどくさがりでいい加減なのですが
自分の譲れない部分がはっきりしていて
やるときはやる、ホントはやりたくないけどさー
というところが好きです。
物語もテンポが良く、思いがけない方向に展開していきます。
ちなみにこの作品は
「ぼんくら」「日暮し」「おまえさん」の3部作です。
「ぼんくら」を読んでみて面白いなーと思ったら
是非とも他2作も読んでみてください。
おすすめ其の3
「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン」 鴻池剛
漫画です。
猫好きの方もそうでない方も楽しめると思います。
猫の可愛さ云々はさておき、とにかく笑いたいときにどうぞ。
以上。
おうちで過ごす時間が長い今だからこそ
読書にあてる時間もたくさんとりやすいかと思います。
下手くそな文章で、どこまで魅力をお伝え出来たか不安ですが
これをきっかけに何か読んでみようかなーと思っていただけたら
とっても嬉しいです。
いつかまた、安心してお店にお越しいただける日が来たら
そのときはお店で感想を教えてくださいね。
またそのうち第2弾もやりまーす。
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